2020年6月7日主日礼拝<神の子どもとして生きるために>

 

大阪教会 主日礼拝 <2020年 6月7日>三位一体主日

説教 鄭然元牧師 / 通訳 金光成長老

* 題目 : 하나님의 자녀로 살기 위해 神の子どもとして生きるために

* 聖經 : 로마서 8 11-14 ローマへの手紙811-14

<(日)新共同訳>

 

11. もし、イエスを死者の中から復活させた方のが、あなたがたのに宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたのに宿っている。そのによって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。 12. それで、兄弟たち、わたしたちには一つの義務がありますが、それは、肉にって生きなければならないという、肉にする義務ではありません。13. 肉にって生きるなら、あなたがたは死にます。しかし、によって体の仕業を絶つならば、あなたがたは生きます。14. 神のによって導かれる者は皆、神の子なのです。

 

<説教>

信徒の皆さん、お元気でしたか。

今日このように教会で皆さんと共に礼拝を献げることができ、とても嬉しく、喜びが湧き上がります。

2ヶ月ぶりに教会で献げる礼拝に主の恵みが信徒の皆様に溢れますよう、祈願いたします。

隣の方と握手しながら挨拶するには距離がありますので、心で、目で心から歓迎すると挨拶を交わして下さい。主の祝福が共にありますように。2ヶ月の間に大阪教会には多くのことが起きました。

3月の最初の週以来、四旬節祈祷会、復活節礼拝、教会創立記念主日礼拝も献げられませんでした。新たに選出された長老任を立てることも、先輩たちに今までのご奉仕に感謝する時間も持てないまま3ヶ月が経ちました。未だ制約はありますが、このように礼拝を献げることができ、幸せな限りです。

聖霊降臨の主日を過ごしてから迎える主日です。長らく教会の伝統の中で、聖霊降臨の主日後、迎える最初の主日は「三位一体主日」としました。なぜなら、御父の神とメシアとしてこの地に来られたイエス様と聖霊が来られたので、三位一体の主を全部経験したからなのです。今日の説教の目的は、三位一体である主を、私たちが正しく知ることです。すべての宗教において、信仰の中心には、神が存在しています。主を信じることが、キリスト教の最も中心的な思想です。それでは、主はどんな方ですか?私たちは主を唯一の神として信じ、信仰生活をしています。しかし、なぜ?今日「三位一体の主」について考えようとしているのでしょうか。

イエス様が天に上げられながら「弁護者」聖霊が降ることを教えて下さいました。

先週の説教で私たちは、エルサレムにあったマルコの家の屋上の間で祈っていた弟子たちに、聖霊が降った事実を分かち合いました。先ほど申し上げたように、主が選び立てたイスラエル民族に主の本質的な姿を全部表わしたのです。主の存在は、アブラハムを呼ばれ、イスラエル民族をならせ、この地に主の歴史を示されました。私たちが今日、このようなみことばを交わすのも、イスラエル民族と主との間で起きた歴史的な事件を通して確認できるからです。

「神が天地を創造された」というこの事実も、聖書を土台として信じるのがキリスト教の信仰の本質です。

神が創造の御働きをされるとき、ことばですべてを造られました。

創1:1初めに、神は天地を創造された。2. 地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、  <神の霊>が水の面(おもて)を動いていた。

創6:3 主は言われた。「<わたしの霊>は人の中に永久にとどまるべきではない。

人は肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった。

御父の主は創造の歴史においても、主の霊に関係したと話されました。主の救いの計画を実現するために

み子の神が肉となり、この地に来られましたが、それがイエス様なのです。

ヨハネ1:1 初めに言(ことば)があった。言(ことば)は神と共にあった。言(ことば)は神であった

14. 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。

 

神を「言(ことば)」だとされました。言(ことば)は肉となり、この地に来られた神は、まさにイエス様を指す言葉です。神は世を愛されたので独り子であるイエス様を遣わされたと明らかに言っておられます。そしてイエス様によって、世が救われると言っています。

ヨハネ3:16 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。17. 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。

御子イエス様と御父の神様との関係を使徒パウロはフィリピの信徒への手紙2章6節で知らせています。

6. キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、7. かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、8. へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。

 

イエス・キリストは神の身分なのに、人間の姿で現れ、へりくだって十字架の死に至るまで従順だったと話しています。誰に従順だったのでしょうか?御父の神がならせたいと思う人類の救いのために、神に従順であったとのみことばです。

フィリ1:19 というのは、あなたがたの祈りと、イエスキリストの霊の助けとによって、このことがわたしの救いになると知っているからです。

イエス・キリストの霊と呼ばれる聖霊の助けによって、救いになるというパウロの告白は非常に重要です。聖霊は、今日、この地に住むすべての人に救いを知らせ、私たちがクリスチャンらしく生きられるように導いて下さる神様です。

霊とは、実に神秘的だと思います。肉体がないのに肉体に宿り、人の活動を支配するからです。霊とは、肉体の命がこの地で尽きて離れても、精神的な実体として残るものです。神を知らない人も霊の実体を認識しています。それで、早くから原始宗教にはアニミズム(animism)という思想があります。世のすべての物体には、霊が宿っていると考え、それを祀ることです。天と地、木や石、さらには動物や神秘的に感じられるすべてのものに精霊があると考えたのです。

エルサレムで起きた聖霊降臨は使徒言行録を通して、激しい風のように、炎のような舌が分かれ分かれに現れたことがわかります。聖霊は主と共におられ、創造の歴史にも参加しました。イエス様と共におられ、力と奇跡を施し、見せました。このような聖霊が、2千年を過ぎた今日も、私たちと共におられます。御父の神は御子イエス様を天に上げられながら、聖霊を送ってくださったのでしょうか。

聖霊は、時間と空間を越え、活動される神の霊だからです。特にこの時代を「聖霊の時代」と言うのは、聖霊によって作られる歴史の中にいるからです。

新約聖書に記された聖霊の働きを見ると、主の僕に不思議な業(わざ)としるしを行わせます。(使徒2:22,43)

聖霊は信徒にすべてのことを教えます。(ヨハネ14:26)

聖霊は罪についてわからせ、世の誤りを明らかにします。(ヨハネ16:8)

聖霊は弱い信徒たちを助けて下さいます。(マタイ10:19-20;マルコ13:11;ロマ8:26;エフェ3:16)

聖霊は信徒を導いて真理をことごとく悟らせて下さいます。(ヨハネ16:13)

聖霊は信徒たちが神の子であるのを証しして下さいます。(ロマ8:16)

聖霊は異なった賜物と能力と神の力と与えて下さいます。(ロマ12:6-8;一コリ12:7-11;使徒1:8;一コリ2:4)

聖霊は信徒たちのため、執り成して下さる方です。(ロマ8:27)

聖霊は信徒たちを助け、祈らせます。(一コリ14:15;エフェ6:18)

聖霊は霊の実を結ばせます。(ガラ5:22-23)

聖霊は教会を立て、リバイバルさせます。(使徒2:42-47;11:19-26)

聖霊は教会を一つにならせます。(エフェ4:3、4-6)

聖霊は信徒が勇敢に福音を宣べ伝えるようにさせます。(使徒14:3;23:11;28:30-31;一コリ12:8)

聖霊は悪魔に対抗できる力を与えて下さいます。(マタイ4:10;エフェ6:10-17;一ペト5:8-9)

コロナウイルスは、人の体に入って肺を急激に傷つけます。結局、肺が正常な動きができず、人は呼吸できなくなり、死に至るのです。人が空気の中に生きているように、私たちクリスチャンは、聖霊の臨在と満たしの中に生きているのです。人は呼吸作用によって空気を肺に入れ、体に必要な酸素を供給します。聖霊は目に見えないうちに、私たちの胸に入り、霊的なすべてのものを供給してくださる神様なのです。

愛する信徒の皆さん!

今日、私たちは、このように神殿である教会に出て、礼拝をささげていることに感激します。

普段教会に出席することが特別なことだと感じなかったのですが、今日、礼拝の大切さを新たにわからせて下さったと信じます。御父の神が歴史を司りながら、今の時代の苦難が何を意味するかを悟らせて下さいます。聖者であるイエス様が私たち一人一人と教会共同体をどれほど愛しておられるのかをわからせました。聖霊がこの時間も、私たちと共におられ、慰めて下さり、励まして下さり、神の国に向かって進めるようにして下さり、感謝が溢れます。

三位一体の神様は、異なる役割を果たしながら、人類を救い、祝福してくださる方です。今、私たちは、コロナ事態以後、どのように信仰生活を新たにすべきかを考える必要があります。神の子として生きるために私たちと教会がしなければならないことを考え、実践しなければいけません。三位一体の神様が、私たちと共におられます。

<祈り>

愛が溢れる神様、苦難の時間の中でも我らと共におられる「インマヌエルの主」を経験させて下さり、感謝を献げます。

2ヶ月ぶりに信徒が集まり、共に礼拝を献げられるように導いて下さり、感謝します。教会の信徒と

この世の全ての人々を守って下さい。コロナウイルスにより、苦しんでいる人たちを癒やして下さい。

そしてコロナにより困難に直面している人たちや事業や企業や国を守って下さい。

主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン