在日大韓基督教会 平和統一主日共同祈祷文

主よ、

私たちの祖国は解放の喜びを噛みしめる間も許されず、南と北に隔たれたまま77年の月日が経とうとしています。私たちはいつまで南と北が一つになることを待たなければならないのでしょうか、いつまで互いに銃口を向けなければならないのでしょうか。

主よ、

彷徨う朝鮮半島を導いてください。南と北が銃と剣をおろし、手を取り合って平和の歌をうたう日を迎えさせてください。私たちのこの祈りが絶望に遮られることなく、望みのない平和を待ち続けることにならないようにしてください。分断によって落とされた暗い影が取り去られる日を見させてください。

主よ、

長い歳月にわたって、南と北は苦しみました。同族間の戦争という悲劇の中で、多くの人が命を落とし、家族を失い、生活の場を失いました。互いを非難し憎み続けた数十年間、朝鮮半島を取り巻く周辺国家が生じさせた緊張と葛藤は、この地に生きる人々の軛となって重くのしかかっています。分断を固着させ、和解と統一を妨げる勢力を退かせてください。

主よ、

私たちには夢があります。それは分断と戦争という悲惨な歴史が残した深い傷が癒やされることです。これ以上互いを憎まないこと、非難しないことです。平和を語り、共生を目指すことです。葛藤が生じさせたあらゆる間隙をなくし、戦争による障壁をキリストの愛によって崩してください。

主よ、

平和を妨げる者の欲望を崩してください、これ以上残忍な戦争が繰り返されることがないように、暴力の狂風に巻き込まれることがないようにしてください。南と北が互いに信頼を取り戻し、もつれた分断の糸をほどいていけるようにしてください。

主よ、

これらの夢を実現させていく信仰を与えてください。朝鮮半島の和解と平和は選択肢ではなく、必ず成し遂げるべき召命だと告白させてください。そして、その召命を遂げるために必要な力を、南と北、私たち在日キリスト者に与えてください。その先にある分断の傷の癒やし、一つの民族が手を取り合い喜びの歌をうたう平和で自主的な道を見出させてください。消えゆく南北統一の火に再び勢いを与えてください。

主よ、

77年という分断の歳月は、計り知れない傷と痛みの伴う忍苦の時でした。これ以上戦争と暴力の鎖につながれ、引きずられることはできません。人々の切なる叫びに耳を傾けてください。南と北、そして在日キリスト者の切なる叫びと祈りに応えてください。和解と平和を目指す旅路に主が共にいてください。

正義の王、平和の君なるイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン